ふるさと納税のおすすめカニ返礼品は?種類ごとの選び方や注意点を解説
カニはふるさと納税の返礼品の中でも特に高い人気があります。とはいえカニにはさまざまな種類があるので、どれを選んだらいいか迷ってしまいますね。そこでこの記事では「カニの種類と産地」「おすすめのカニ返礼品」「カニを申し込む際の注意点」についてまとめました。そのほか「カニのおすすめの食べ方」や「冷凍カニを美味しく解凍する方法」についても触れています。この記事を読んで、お得で美味しいカニを選び堪能してくださいね!
■カニの種類と産地
ふるさと納税で返礼品としてもらえるカニは、主に以下の5種類です。
・ズワイガニ
・紅ズワイガニ
・タラバガニ
・毛ガニ
・花咲ガニ
それぞれ特徴や産地、味が異なるので解説します。返礼品を産地で選ぶのか、味や食べ方で選ぶかの参考にしてください。
ズワイガニ
ズワイガニは、細身で小ぶりな高級カニの一種です。特徴や産地、味などを見ていきましょう。
ズワイガニの特徴は?
ズワイガニは脚が10本あり、全体的に小ぶりなのが特徴です。流通量が多く、高級カニにしては値段も安めとなっています。
ズワイガニの産地は?
ズワイガニの産地は、北陸地方と山陰地方(中国地方の北部)です。ズワイガニは、産地によって呼び名が変わります。北陸地方のカニは、地名をとって「越前ガニ」。山陰地方のカニは、脚の形が松の葉に似ているため「松葉ガニ」と呼ばれます。さらに松葉ガニのメスを「セイコガニ」と呼ぶこともあります。返礼品には「松葉ガニ」「セイコガニ」といった名前で記載されている場合もあるので覚えておきましょう。
ズワイガニはどんな味?
ズワイガニの味は比較的甘みが強い、上品な味わいが特徴です。脚が細いので調理も簡単で、もっとも食べる機会が多いといわれています。生でも、ボイルでもおすすめです。
ズワイガニの旬は?
ズワイガニの旬は11月~1月頃です。ズワイガニは毎年10月から順次漁が解禁されます。ただし、オスは11月~1月頃、メス(セイコガニ)は11月~12月がもっともおいしい時期です。特に急がない方は、11月~1月頃を狙いましょう。
ズワイガニはどんな人におすすめ?
リーズナブルにブランド蟹を楽しみたい人におすすめです。特にむき身・ポーションはとても甘く、カニの返礼品の中でもかなり人気があります。生でもおいしいので刺身・カニしゃぶが食べたい方にもおすすめです。脚は細身ながらも、ぎっしり凝縮された甘みを楽しめますよ。
紅ズワイガニ
紅ズワイガニはズワイガニより安価な高級カニの一種です。ズワイガニとは近縁種ですが、全く違う種類として分類されています。
紅ズワイガニの特徴は?
紅ズワイガニはズワイガニより水分量が多く、可食部が少ないのが特徴です。その代わり非常に安価で、市場価格はズワイガニの1/10~1/5程度になります。見た目もズワイガニと比較して赤く、まさに「紅」のような色をしています。紅ズワイガニはメスの漁獲が禁止されているため、市場に出回っているのはオスだけです。
紅ズワイガニの産地は?
主な産地は鳥取県などの山陰地方、新潟県、石川県、といった日本海側の各地域です。北海道全域でも獲られています。ちなみに、兵庫県の「香住漁港」で獲られた紅ズワイカニは「香住ガニ」という独自ブランド化しており、漁獲した際の漁船の名前が入った白いタグが付いているのが特徴です。
紅ズワイガニはどんな味?
可食部が少ないながらも、しっかりカニならではの甘みを楽しめます。紅ズワイガニはかにみそも非常に濃厚で、かにみそ単独の商品も人気です。ただし注意点として、水分量が非常に多いことが挙げられます。水分量の多いカニは、注意しないと解凍時に水分と一緒にうまみが溶けだしてしまうのです。後半で解説する解凍方法のポイントを押さえて、おいしく解凍しましょう。
紅ズワイガニの旬は?
紅ズワイガニは産地により漁獲時期が異なり年中流通しているので、特に旬の時期はありません。ただし気温が高いと鮮度落ちしやすいことから、実際には「12月~1月頃が最もおいしいのではないか?」と評価されています。おいしい紅ズワイガニを食べたいなら12月~1月を狙うと良いでしょう。
紅ズワイガニはどんな人におすすめ?
ズワイガニよりも安価に、カニをたくさん食べたい人におすすめします。紅ズワイガニを選ぶ最大のメリットはコストパフォーマンスの高さです。一尾一尾の身の入りは少ないですが、金額に対してかなりの量を食べられます。また、殻が薄く非常に調理しやすいので、全身が食べやすいのもポイントです。紅ズワイガニはかにみそも濃厚で非常に美味しいので、安価にかにみそまで楽しみ尽くしたい人にもおすすめします。
タラバガニ
タラバガニは非常にサイズが大きく「カニの王様」と呼ばれます。カニの中では比較的高価ですが、可食部が多いので食後の満足感はピカイチです。
タラバガニの特徴は?
タラバガニは甲羅が約25㎝と非常に大きく、脚も伸ばすと最大1mにもなる巨大なカニです。見た目はどう見てもカニですが、実は生物学的にはヤドカリの一種とされています。他のカニと違い、甲羅の中にはかにみそがほとんど入っていません。姿は可食部が少ないので、脚や爪を食べるのが基本です。返礼品のラインナップもほぼ脚・爪となっています。市場価格はズワイガニの倍近くです。
タラバガニの産地は?
タラバガニは、国内では北海道のみで漁獲されます。返礼品には千葉県や長崎県など他の地域のタラバガニもありますが、それらは基本的にロシアやアメリカで漁獲された輸入品です。輸入品だからといって質が悪いということはないので、北海道産にこだわりがなければ他の地域の返礼品を選んでもOKでしょう。
タラバガニはどんな味?
ボリューミーな食感と、非常に強い甘みが特徴です。かじるとカニ特有の甘みが口いっぱいに広がります。ボイルしたり焼いたりといった食べ方が一般的ですが、鮮度の良いものはカニしゃぶや刺身でとろけるような食感を楽しむのもおすすめです。
タラバガニの旬は?
タラバガニの旬は4~5月と11~2月の2回に分かれています。4~5月のタラバガニは身の甘みが増しているのが特徴です。11~12月のタラバガニはちょうど脱皮が終わったシーズンで、身がギュッと凝縮されています。より甘いタラバガニが食べたいなら4~5月、さらに食べ応えのあるタラバガニが食べたいなら11~12月を狙いましょう。
タラバガニはどんな人におすすめ?
主に脚や爪を食べるので、むき身・ポーションで楽しみたい人におすすめです。脚だけカットされた商品やすぐ食べられるように殻が取られた商品が多いので、手間なく、たっぷり食べられます。価格は安くないですが、とても肉厚で値段に対する満足感はバツグンです。
毛ガニ
毛ガニはズワイガニ・タラバガニと比較するとサイズが小さいカニです。こちらも比較的高価なカニで、特に他のカニでは味わえない濃厚なかにみそは高い人気があります。
毛ガニの特徴は?
全身に硬い毛が生えており、小柄ながら太い脚が特徴です。非常に漁獲量が少ないため希少性があり、市場価格はカニの中でも高くなっています。一尾ごとの可食部が少なめですが、殻にもうまみが詰まっているので出汁をとるのに使うのもおすすめです。
毛ガニの産地は?
毛ガニは国内幅広い地域で漁獲されますが、主な産地は岩手県・北海道道東となっています。岩手県の毛ガニは小ぶりな代わりにかにみそが濃厚で、北海道の毛ガニはサイズが大きいのが特徴です。岩手の毛ガニは12月~4月のみに漁獲されますが、北海道の毛ガニは漁港により漁獲時期がずれているので年中漁獲されます。
毛ガニはどんな味?
毛ガニの身は肉厚でおいしいですが、もっともおいしい部分は濃厚で甘みの強いかにみそです。殻から出汁も取れるので、全身を味わい尽くせるのがポイント。脚だけの毛ガニ商品もありますが、ぜひ全身まるごと売られている商品を選びましょう。
毛ガニの旬は?
毛ガニの旬は特にありません。年中おいしく食べられるのは嬉しいポイントですね。ただし、毛ガニは他のカニよりも脱皮の前後で品質が大きく変わります。「訳あり品」などと表記された安い毛ガニは、たいてい脱皮したばかりで身入りが少ないです。脱皮したばかりのカニはかにみその品質も劣ります。毛ガニの最大の醍醐味であるかにみそをしっかり楽しみたいなら、値段の高い毛ガニを選んでください。
毛ガニはどんな人におすすめ?
毛ガニは濃厚なかにみそを楽しみながら、お酒を飲みたい人におすすめです。特に日本酒との相性はバツグンで、かにみそを混ぜた「甲羅酒」はお酒がどんどん進みます。もちろんかにみそだけでなく、身も甘みがあっておいしいです。全身くまなくカニを食べつくしたい方は毛ガニを選びましょう。
花咲ガニ
花咲ガニは全身がトゲトゲしたカニです。高級ガニの中では安価な方で、エビのようなプリっとした身は人気があります。
花咲ガニの特徴は?
花咲ガニは大きなトゲで全身を覆われた見た目が特徴です。茹でるとまるで花が咲いたように真っ赤になることと、主な産地が北海道・根室の「花咲港」であることから「花咲ガニ」と呼ばれています。花咲ガニは実はタラバガニと同様にヤドカリの一種です。とはいえタラバガニとは違い、かにみそもぎっしり入っています。全身くまなく味わえるのがポイントです。市場価格は、高級ガニの中では比較的安価となっています。また、漁獲できるサイズに制限があるため、流通する花咲ガニはある程度サイズが大きいです。
花咲ガニの産地は?
花咲ガニはほぼすべて北海道で漁獲されており、さらにその大半は根室市です。漁獲された花咲ガニは、ほとんど地元で消費されています。他の地域の人が口にする方法は基本的に通販しかありません。ふるさと納税は花咲ガニを食べる滅多にないチャンスともいえるので、ぜひ花咲ガニを選んでみてください。
花咲ガニはどんな味?
花咲ガニは脂がのっていて甘みがあり、エビのようにプリっとした食感が特徴です。身の甘みの度合いでいえば、カニの中でもトップクラスでしょう。かにみそも濃厚で、毛ガニに引けを取らないおいしさです。殻からよく出汁が出るので味噌汁にもおすすめ。花咲ガニは茹でても、蒸しても、焼いてもおいしいうえに、全身を食べつくせる万能ガニです。
花咲ガニの旬は?
花咲ガニはカニにしては珍しく、7月~9月と夏の時期が旬です。そもそも5月~9月にしか漁獲されないため、流通量はかなり少なくなっています。冬の時期にはほとんど食べられないので、食べたい場合は流通している12月あたりまでに注文しましょう。
花咲ガニはどんな人におすすめ?
普段あまり食べられないカニを食べてみたい方におすすめです。花咲ガニは北海道の根室以外では基本的に通販のみで出回っているため、意図的に購入しないとなかなか食べられません。塩ゆでしても良し、味噌汁に入れても良しと料理のレパートリーもたくさんあります。根室の郷土料理「鉄砲汁」にチャレンジしてみるのも良いですね。
■カニのおすすめの食べ方
カニは部位によってさまざまな食べ方があります。ふるさと納税でもらえるカニの可食部位は、主に以下の5つです。
・姿
・脚
・爪
・かにみそ
・ポーション(むき身)
それぞれ、おすすめの食べ方を見ていきましょう。
姿:カニを全身くまなく楽しめる
カニの姿とは活きたままカニを冷凍したものです。このタイプの商品は全身食べられるのがポイント。かにみそ、脚、爪、全てを堪能できます。部位別で注文すると食べられない肩肉も食べられます。解体が面倒なのがネックですが、最近はカニの解体方法を動画で見られるので意外とそこまで難しくありません。調理は、全身まとめて蒸し釜でボイルしてしまうのがおすすめです。カニのすべてを食べつくしましょう。
脚:手間なく食べたい人に
脚は刺身にしても、茹でても、焼いても、天ぷらにしてもおいしい部位です。どんな料理にもオールジャンルに使えるのがポイント。殻が外しやすいので手間なく食べたい人にもおすすめです。
爪:火を通して食べるのがおすすめ
爪はフライにしたり、バター焼きにしたりといった食べ方が一般的です。肉厚で肉汁が湧き出て来るので、火を通して食べるのにピッタリ。中には生で販売されている高級な爪もありますが、これは刺身として食べるのもOKです。わさび醤油をつけて、刺身ならではの甘みを楽しみましょう。
かにみそ:「甲羅酒」は最高にお酒が進む
かにみそは姿を購入すれば食べられますが、かにみそ単品の商品もあります。かにみその量が多ければ、甲羅に日本酒をそのまま注ぐ「甲羅酒」として飲んだり、カニの身と和えて食べたりといった食べ方がおすすめです。量が少ない場合は味噌汁に入れたり、パスタに入れたりといった調理がおすすめ。少ない量でも、かにみその風味をふんだんに楽しめますよ。
ポーション(むき身):お子さんがいる家庭におすすめ
カニにはむき身として販売されている「ポーション」があります。解凍してそのまま生やしゃぶしゃぶ、ボイルなどで食べられるので、面倒な調理が嫌な人におすすめです。殻を剥く必要がないので、お子さんがたくさんいるご家庭にもおすすめします。剥かれているからといって品質が変わるわけでもないので、主に脚をたくさん食べたい場合はポーションを選びましょう。
■還元率の良いカニの選び方
ふるさと納税のカニは還元率が良いほどお得です。より安く、より美味しい人気のカニを食べたいですよね。
還元率は以下の計算式で算出します。
・還元率=市場の販売価格÷寄付金額×100
中にはなんと70%を超える還元率のカニもあります。本来、ふるさと納税の還元率は「自治体の購入金額を基準に30%以下」と定められているので、還元率が40%を超えていれば明らかにお得です。よりお得にカニを手に入れるためには、市場の販売価格をチェックしてから申し込んでください。
■ふるさと納税でギフト用のカニを選ぶには
ふるさと納税にはギフト用のカニが用意されています。ギフト用のカニを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
のし・ギフト包装に対応するカニを選ぶ
ギフトにはのしやギフト包装に対応するカニを選びましょう。のし・ギフト包装に非対応のカニは、そのままの箱で送られてしまいます。これでは、お歳暮やお中元などのギフトとしては使えません。必ず注文前にギフト対応の有無を確認してください。
ブランド蟹がおすすめ
ギフトに選ぶなら、間違いなくおいしいブランド蟹がおすすめです。ブランドでないカニはどうしても当たり外れがあります。どうしても中には水っぽいカニや、可食部の少ないカニが混じってしまうのです。しかし、ブランド蟹は一定の基準をクリアしたカニのみが選ばれています。人に贈るのであれば、品質が保証されたブランド蟹を選んだ方が良いでしょう。
スプーンや殻入れ袋などがついているカニを選ぶ
ギフトにはスプーン・殻入れ袋や、カニにつけるタレなどがついているカニを選びましょう。これらの道具がついていればお届け先で準備をする必要はありません。送り先も満足してくれるでしょう。
■ふるさと納税でおすすめのカニ返礼品
カニの種類別に、還元率の高いおすすめのカニ返礼品を紹介します。
ズワイガニのおすすめ
ズワイガニのおすすめ返礼品は、福井県敦賀市「プレミアム!ズワイ蟹ポーション 500g」です。
・部位:脚ポーション
・内容量:500g
・自治体:福井県敦賀市
・還元率:83%
・寄付金額:18,000円
還元率なんと83%の超お得なズワイガニです。すでに剥かれたポーションで、手間なく食べられる点も良いですね。ズワイガニのもっとも美味しい部位である脚を、手軽にたっぷり堪能しましょう。
紅ズワイガニのおすすめ
紅ズワイガニのおすすめ返礼品は、石川県志賀町「活紅ずわいがに 5尾」です。
・部位:姿
・内容量:5尾
・自治体:石川県志賀市
・還元率:67%
・寄付金額:21,000円
たった21,000円の寄付で紅ズワイガニが5尾も食べられるお得なセットです。還元率も67%と非常にお得。かにみそから脚まで食べつくしましょう。
タラバガニのおすすめ
タラバガニのおすすめ返礼品は、北海道根室市「1肩1kgのボイルたらばがに足」です。
・部位:脚
・内容量:1㎏
・自治体:北海道根室市
・還元率:48%
・寄付金額:30,000円
タラバガニといえば肉厚でボリューミーな脚ですね。脚を1㎏たっぷり堪能できます。そのまま食べても、天ぷらやステーキにしてもおすすめです。
毛ガニのおすすめ
毛ガニのおすすめ返礼品は、北海道枝幸町「冷凍ボイル毛ガニ400g前後2尾」です。
・部位:姿・ボイル済み
・内容量:2尾(約800g)
・自治体:北海道枝幸町
・還元率:57%
・寄付金額:18,000円
かにみそまで濃厚でおいしい毛ガニを、全身くまなく味わえます。18,000円の比較的安価な寄付金額で申し込めるのも嬉しいポイントです。毛ガニを手軽に食べたいなら、もっともおすすめできる返礼品でしょう。
花咲ガニのおすすめ
花咲ガニのおすすめ返礼品は、北海道釧路市「ボイル 花咲がに 3尾 約1.0kg」です。
・部位:姿・ボイル済み
・内容量:3尾(約1.0㎏)
・自治体:北海道釧路市
・還元率:53%
・寄付金額:15,000円
花咲ガニをまるごと3尾も食べられるお得な返礼品です。還元率も53%となかなかお得ですね。ボイルしてあるので、解凍したらそのまま食べても料理に混ぜてもOKです。なかなか食べられない花咲ガニを、このチャンスに堪能してみてはいかがでしょうか。
■冷凍カニを美味しく解凍するには
冷凍カニは正しい解凍方法で解凍しないと、ドリップ(カニのうまみ)が逃げてしまいます。カニは水分量が80%もあり、解凍時にうまみを含んだ水分も溶けてしまうのです。カニの表面についている「グレーズ」を水道水で落としたのち、ゆっくり解凍させましょう。グレースは、カニの酸化・乾燥を防ぐために意図的につけられた氷の膜のことです。また、どの方法でも共通ですが、カニは甲羅を下にして仰向けで解凍してください。脚や爪だけの場合はどの向きでも問題ありません。ゆっくり時間をかけて解凍できる時と、どうしても急ぎで解凍したい時に分けて解凍方法を解説します。
時間をかけてもいいとき
時間をかけてカニを解凍してもいいときは、涼しい場所で自然解凍するか、冷蔵庫を使って解凍しましょう。
室内の涼しい場所で自然解凍
時間があるときは、室内の涼しい場所(18℃以下が目安)で自然解凍させましょう。箱から取り出して、お皿に乗せてそのまま置いておくだけでOKです。乗せるお皿はアルミニウムプレートをおすすめします。熱伝導率が高いので、効率よく解凍可能です。
悪くなってしまうので直射日光には当てないように注意してください。暖かい時期は冷蔵庫で解凍室温が18℃を切らない場合は冷蔵庫を使って解凍させましょう。同じようにお皿に乗せ、12時間~24時間放置します。解凍しきってしまうとうまみが逃げてしまうので、時々様子を見てくださいね。
急ぎのとき
どうしても急いでカニを解凍させたいときは、流水または氷水を使って解凍しましょう。
流水を使う方法:30分程度
流水で解凍すれば、30分程度でカニを解凍できます。手順は以下の通りです。
1.直接カニに水道水をかけて表面のグレーズを落とす
2.カニをポリ袋に入れる
3.ボウルに入れ、30分間流水をかけ続ける
少し時間に余裕ができた場合は、20分程度でボウルから出し、残りは自然解凍するのもおすすめです。なお、カニは必ずポリ袋のような薄い袋に入れましょう。保存袋のような厚い袋だと上手く解凍されません。ただし、穴が開きやすいので直接カニに水がかからないよう注意してください。
氷水を使う方法:1時間~2時間程度
氷水を使えば、カニを1時間~2時間程度で解凍できます。流水で解凍するよりもうまみが逃げないので、食べるまで2時間程度時間があるなら、この方法を使いましょう。手順は以下の通りです。
1.直接カニに水道水をかけてグレースを落とす
2.カニを保存袋に密封する
3.水面に氷が浮かぶ程度に氷を入れたボウルなどにカニを入れる
4.1時間~2時間ほど放置する
流水と同様、直接氷水に浸けてはいけないので注意しましょう。
カニの解凍のポイント
カニをより美味しくいただくために、解凍時のポイントを押さえておきましょう。最後まで解凍しない方がいいカニは最後まで解凍しきらない方が美味しく食べられます。7割~8割溶けたあたりで食卓に並べて食べ始めましょう。脚は姿よりも早く溶けるので、先に脚から食べてその間に姿が溶けるのを待つのがおすすめです。
食べられる量だけ解凍する
カニは食べられる量だけ解凍してください。再冷凍や冷蔵保存をしたカニは美味しくなくなります。身がパサパサしてしまうので、味だけでなく食感も悪くなります。食べられる量だけを解凍し、解凍したらすぐに食べましょう。
絶対にやってはいけない解凍方法
絶対にやってはいけない解凍方法がいくつかあるので、しっかり押さえておきましょう。暖かい時期の常温解凍18℃を超える暖かい時期にカニを常温解凍するのはNGです。カニが解凍しきってからも放置してしまうと、カニが腐ります。食中毒を起こす危険性があるので、18℃を超える時期の常温解凍は絶対に避けてください。
そのまま加熱調理
冷凍のまま加熱調理するとカニのうまみがほとんど溶けだしてしまいます。電子レンジ、茹でる、蒸す、すべてNGです。特に茹でる方法は、溶けたうまみがお湯に流れていくのでパサパサの美味しくない身だけが残ります。必ず解凍してから調理しましょう。
再冷凍
一度解凍したカニは再冷凍せずに食べきりましょう。再冷凍はカニの細胞を破壊してしまうので、パサパサした美味しくないカニになります。急速冷凍すればカニの風味はほとんど損なわれませんが、一般家庭で急速冷凍は不可能です。カニは食べられる量を解凍し、すぐに食べきってしまうようにしましょう。
■ふるさと納税でカニを申し込む際の注意点
ふるさと納税でカニを申し込む際は、よりお得に用途に合わせて食べるためにいくつか注意点があります。それぞれ見ていきましょう。
何人で食べるか考えて選ぼう
カニはだいたい1㎏で3人前程度です。これを基準に何㎏必要か計算しましょう。ただしこれは殻の重量もカウントされているため、カニの姿がある場合は思ったより食べられない場合があります。各々の食べたい部位や、どのように分けるかも加味して選んだ方が良いですね。
可食部の量を把握しておこう
カニの種類や部位によって可食部の量が大きく変わります。カニの種類別の可食部の量でいうと、タラバガニがもっとも多いです。重量に対してお得に食べたい人はタラバガニを選びましょう。部位別でいうと、爪や姿は殻が大部分を占めるので、重量に対して可食部はあまり多くありません。複数人で分ける場合は思ったより食べられない場合があるので注意が必要です。より量を食べたいのであれば脚やむき身を選びましょう。
申込期限や配送日時を確認しておこう
いつまで申込できるのか、いつ届くのかは確認しておきましょう。同じカニでも返礼品によって期限や配送日時が異なります。
「親戚が集まる日に食べよう」「年末年始に食べよう」と思っていても、返礼品がその日までの配送に対応していなければいけません。食べる日が決まっている場合は、還元率やカニの種類だけでなく配送日時を忘れずにチェックしてください。
調理が面倒な人は加工品やむき身・ポーションを選ぼう
届いてすぐに面倒な調理をせずカニを食べたい人は、加工品やむき身・ポーションを選ぶのがおすすめです。缶詰などの加工品をそのまま食べられるのはもちろん、むき身やポーションなら、殻を剥く必要がなく、解凍するだけですぐにカニが食べられます。
また、剥かれていない爪や脚などの場合は、専用のハサミを用意しないとなかなか上手く処理できません。複数人で食べる場合はハサミもいくつか用意しておかないと、殻を処理している間にカニの美味しいタイミングを逃してしまいます。事前の準備や余計なコストが掛からないのも、むき身やポーションのメリットです。
できれば旬の時期を狙って頼もう
カニの種類や産地によって、もっともおいしい旬の時期が違います。
届く頃には冷凍庫を空けておこう
カニの保存にはかなり冷凍庫のスペースを使います。届いたその日に食べないのであれば冷凍庫はしっかり空けておきましょう。
一度溶けてしまったカニを再冷凍すると、パサパサしておいしくなくなってしまいます。おいしいカニを食べるためにも、凍っているうちにしっかり冷蔵庫に入れてくださいね。
■カニはふるさと納税の仕組みを理解して申し込もう
ふるさと納税でお得にカニを手に入れるためには「控除額の上限」や「還元率」などの基本的な仕組みを理解して申し込む必要があります。上限を超えて寄付してした分はすべて自己負担となってしまい、言ってしまえば「損」をした状態です。
当サイトでは控除額シミュレーションも用意しているので、控除額の上限を超えないように、還元率の良いお得なカニを手に入れてくださいね。