ふるさと納税の返礼品のお得度合いを測る指標として、「還元率」というものが使われています。還元率の数字によって、どの返礼品がどの位お得なのか比較できるのです。どうせなら、できるだけお得な返礼品をもらった方が嬉しいですよね?還元率は簡単な計算で求めることができるので、ぜひ試しに計算してみてください。

ここでは、ふるさと納税の還元率の仕組みや上限、簡単な計算方法、さらに還元率の高い返礼品の特徴について解説します。

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1.ふるさと納税の還元率とは

まずは、ふるさと納税の還元率の仕組みと上限について説明します。

【ふるさと納税の還元率の仕組み】

還元率というのは、ふるさと納税の寄付金の金額に対する返礼品の金額の割合のことを言います。別名で、返礼率という言い方もされています。

この還元率の数字は、ふるさと納税の返礼品がどれくらいお得なのかを比較するための指標として使われています。還元率が高ければ高いほど「お得度合い」が高いということになります。

還元率は、寄付金額と返礼品の市場価格から計算されて、2つの金額が近いほど還元率が高い返礼品といえます。

せっかくふるさと納税を利用するのだったら、還元率に注目してよりお得な商品をもらってみましょう。

【還元率の上限について】

2019年に総務省が、寄付金額に対する返礼品の金額の割合を上限3割までに改正しました。同時に、返礼品は地場産品でなくてはならないなどのルールも追加されています。

ただし、この場合の「返礼品の金額」は自治体が仕入れた際の仕入れ値を基準にした数字です。対して、還元率の計算は商品の市場価格を基準にして計算するので、還元率で言えば30&以上の数字もありえます。極端な話だと、還元率が100%を超える返礼品もあり得るのです。


一見すると総務省の規定に違反しているように見えますが、総務省のルールはあくまで「仕入れ値が返礼品の金額の3割を超えてはいけない」という意味なので、その返礼品が商品として販売された場合の金額は関係ありません。

たとえ10,000円の寄付金に対して返礼品が市場価格で5,000円相当であったとしても(還元率は50%)、自治体の仕入れ値が3,000円以下だったのならば何の問題もないのです。実際に還元率が30%を超える返礼品が沢山ありますので、ぜひ還元率に注目して返礼品を選んでみてください。

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2.還元率が注目される理由と計算方法

次に、還元率が最近注目されている理由と、簡単な計算方法を解説します。

【還元率が注目される理由】

ふるさと納税の返礼品を選ぶ際に、利用者が気にするのが「お得感やコストパフォーマンスの良さ」です。

誰だって、どうせもらえるならばよりお得な物が欲しいですよね。コストパフォーマンスが良い品物ならば、実際にもらった時の嬉しさも大きいですし、さらに自分で注文してみようかという気になります。ふるさと納税の返礼品で品物を試せるのならば、いきなり注文するよりも失敗しにくいので、ぜひ利用してみてください。

【還元率の計算方法を解説】

還元率は、簡単な数式で計算できます。それが次の数式です。

還元率=市場価格÷寄付金額

つまり、ふるさと納税の返礼品と同じ品物の市場価格を寄付金で割ると、還元率が計算できるのです。

例えば、10.000円寄付をして、もらった返礼品と同じ品物がお店では5.000円で売られていたとしたら、還元率は50%です。同じように、仮に12.000円で売られていたとしたら、還元率はなんと驚きの120%になります。

ネットなどで市場価格を調べればお家でもできますし、ふるさと納税の返礼品と見比べるのも簡単です。この機会に試しに計算してみてはどうでしょうか。

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3.還元率が高い返礼品の特徴

返礼品の中で還元率が高い傾向にある品物を紹介します。ぜひ、ご自分が返礼品を選ぶ際の参考にしてみてください。

【肉類(牛肉・豚肉・鶏肉・加工品)】

ふるさと納税の返礼品として用意されているお肉類は、各自治体の自慢のブランド肉がたくさんラインナップされています。普段はなかなか買えないような有名ブランド肉などの返礼品は、贅沢感や満足感が得られやすいため人気の返礼品です。ハムやソーセージ、ハンバーグなどの加工品も充実しています。

中でも、切り落とし肉は特に還元率が高い傾向があるので、注目してみるといいでしょう。

【魚介類・海産物】

ふるさと納税の返礼品で選べる魚介類などの海産物は、産地から新鮮な品物を手に入れることができるので、人気のあるジャンルです。特に北海道の自治体などでは、地元の海産物をアピールするために力を入れている自治体が多いので、競うように様々な品物を返礼品として用意しています。イクラやカニといった高級食材は、特別感があってもらえると嬉しいですよね。

海産物の中でも、明太子やウナギといった商品が還元率が高い傾向にあるので、一度頼んでみてはいかがでしょうか。

【果物・フルーツ】

果物やフルーツは、季節によって収穫できる品物が違います。各自治体で季節によって旬の物を選んで返礼品にしているので、時期を見計らって頼むといいでしょう。産地特産の旬の果物は人気が高く、品切れになりやすいので注意が必要です。マメにチェックしてみてください。

ふるさと納税の返礼品には、人気のブドウ品種のシャインマスカットや、ブランド品種のサクランボ、りんごやメロンなど様々な種類がそろっています。どれを選ぶのか悩んでしまうくらいです。

特に還元率が高い傾向にあるのが、桃といちごだと言われています。見付けたら頼んでみてはいかがでしょう。

【お米】

ふるさと納税の返礼品のお米は、高品質のブランド米が取り揃えられています。新潟や秋田、北海道といった、お米の産地として有名な地方の自治体を探してみてはいかがでしょう。

白米や玄米だけでなく、無洗米やレトルトのご飯もありますし、更には食べ比べができるセットや、毎月届く定期便といった便利な物も用意されています。重たいお米を買いに行く必要がなくなり、産地直送の美味しいお米が食べられるので、人気が高いジャンルです。

【家電・電化製品】

ふるさと納税の返礼品には、様々な家電も用意されています。コーヒーメーカーがあれば毎日おいしいコーヒーが飲めますし、最新のトースターで焼けばおいしいパンが食べられます。食洗器はあれば便利ですし、掃除機のような生活に必要な家電や、スピーカーなどの趣味にかかわる品物も人気です。家電の買い替えを考えているのなら、ふるさと納税を活用してみるのも良い手段でしょう。

還元率については、その時々で還元率が高い品物が違ってくるので、注意してください。

【還元率が計れない返礼品も存在する】

ここまで還元率に注目して返礼品を紹介してきましたが、返礼品の中には還元率が計れない物も存在します。一般的には販売されていない品物や体験などは、市場価格が存在しないので還元率が計算できないのです。

こういった返礼品は、数量限定の品物や、普段だと立ち入れない場所に入れるなどといった、記念になるようなケースが多いです。趣味に関わる場合などは、人によっては非常に価値がある返礼品になるので、興味がある方は探してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

ここでは、ふるさと納税の還元率の仕組みや上限、簡単な計算方法、さらに還元率の高い返礼品の特徴について解説しました。

ふるさと納税は、還元率を計算することでよりお得な品物を手に入れることができます。ぜひ皆さんも試してみてください。

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